国立文化財機構 | National Institutes for Cultural Heritage

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理事長からのメッセージ

独立行政法人国立文化財機構理事長

松 村 恵 司

 2019年、新天皇の御即位と改元により、新たな時代が幕開けしました。国立文化財機構は新時代の到来を心から慶祝するとともに、思いを新たに諸課題に取り組む所存です。
 平成28年度(2016)に始まった第4次中期計画期間の4年目となる本年度は、当機構にとっても重要な行事が目白押しです。
 まず9月には、ICOM(国際博物館会議)京都大会が開催されます。この大会は、世界の博物館関係者が一堂に会して、博物館に関わる情報や知識の共有を図ることを目的とした3年に1度の会議です。日本で開催される初めての会議で、当機構は大会の主催者であるICOM京都大会組織委員会において重要な役割を担っています。世界の140を超える国と地域の博物館関係者と交流できる貴重な機会ですので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
 また、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、世界の注目と関心が日本に集まります。これを機に日本の歴史や文化、美術や芸術を広く国内外に紹介する『日本博』が本年度からスタートしました。日本博のテーマは「日本人と自然」。諸外国から訪日される多くの方々に、「日本の美」の魅力を実感していただくために、当機構も積極的に『日本博』の一翼を担う所存です。私ども日本人にとっても『日本博』は、日本の文化と美を再発見、再認識する良い機会になると期待しています。こうした日本の美と文化を守り伝えるために、文化遺産の「保存・公開・修理」のサイクルを文化庁、宮内庁、読売新聞社が初の官民一体となって構築し、永続させる「紡ぐプロジェクト」も本年から本格的に始動し、機構も参加いたします。
 さらに東京国立博物館は、2018年度にとりまとめた「トーハク新時代プラン」に沿って、さらなるサービスの向上と快適な鑑賞環境の実現、多言語化の推進などを通して、世界に開かれた博物館を目指す様々な試みにチャレンジし、また他施設についても同様の取り組みを推進していくこととしております。どうぞご期待下さい。
 本年4月に文化財保護法が改正され、文化財の確実な継承に向けた新時代にふさわしい保存と活用の取り組みが始まりました。昨年7月に開設した当機構の文化財活用センター<ぶんかつ>も組織と体制を整え、本格的な活動を開始しました。
 以上のように新時代を迎えた国立文化財機構は、時代の要請に適切に応えつつ、文化財のもつ価値と魅力を国内外に積極的に発信し、日本文化に対する理解の促進と深化に一層努力していく所存です。
 何卒皆様の暖かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
 

2019年5月1日