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2007年10月24日
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独立行政法人国立文化財機構の役割について

独立行政法人国立文化財機構
理事長 佐々木丞平

 独立行政法人国立文化財機構が発足して半年が経過しました。文化財という地域と時代の特徴を背負った四つの博物館と、同じく文化財を対象に先進的な研究に特化した二つの研究所が国立文化財機構という一つの組織に統合したわけでありますが、この六つの施設はそれぞれが長い伝統の上に培われてきたものであります。それだけに各施設は今までに培ってきたそれぞれの特徴を伸ばしつつ、また、各施設の得意な分野から互いに手を差し伸べつつ、しっかりとスクラムを組んで共通の目標に向かって歩を進めているところであります。
 我々六つの施設は、その形態こそ様々であれ、共に文化財と直接に関わっております。文化財というものは、それが制作された時代性、社会文化の価値観などをも内包しているものです。そういう意味では過去の文化への扉を開ける、アウトプットのキーのようなものといえるでしょう。文化財の重要性とは、実は、我々が文化を振り返ることが出来るのは、文化財というキーがあることによる、というところにあるのです。従って、文化財は日本の文化の根幹を形成しているものであり、文化財無くして日本の文化は語れないともいえます。
 そのように考えますと、私共の国立文化財機構は、日本文化の根幹に関わる仕事に携わっているわけであり、仕事の大きな柱である、貴重な文化財を収集し、消滅から守るために修復や保存をし、そのための科学的な研究をし、また、文化財のもつ意味と価値を明確にする調査研究をし、更に国民の皆様にそれを伝えることによって日本文化の根幹を共有していただくそのお手伝いをするというのが、私共の役割であると強く認識しております。
 機構発足初年度のいよいよ後半に入っていくわけですが、おもねらず、たじろがず、地道にこの役割を果たすべく更なる努力をして参りたいと存じますので、どうか変わらざるご支援を心よりお願い申し上げます。

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